本研究所は一般の方にジェロントロジーを知っていただき、明るい健康長寿社会を構築するのに役立つヒントを提供する目的で一般向けの連続講演会を行っています。 第5回は2020年1月12日(日)にNPO法人アンチエイジングネットワーク理事であり、エイジングスペシャリストとして執筆、講演活動などを行っている本研究所の客員研究員である朝倉匠子氏が行いました。
タイトルは「若々しく年を重ねる極意」です。
広く一般の方が興味のある親しみやすいタイトルでしたので、青山キャンパスの本多記念国際会議場には300弱の方がご参加下さり、大変な盛り上がりを見せました。
青山学院大学の卒業生である朝倉氏がなぜ数十年の時を経て今こうして、客員研究員として皆様の前で講演をしているのかという自己紹介を兼ねた自分史が導入部分として語られ、皆様が話しに引き込まれていきました。
そして朝倉氏が1990年代にアメリカのUC Urvineで学んだジェロントロジーのミッション「生涯自立した個人とそれを支える社会の実現」を理想とした年の重ね方を楽しく、具体的に、日常に取り入れられるノーハウを織り交ぜながら、最新の科学に基づいた様々な情報が提供されました。
今回特徴は「食事、運動、睡眠」というの健康3大要素とは別に「声の老化」について語られていたことです。声はコミュニュケーションの中核をなすものであり、喉の筋肉は呼吸に直結しているので、参加者はその重大性に改めて気づかされたようでした。受付で配られたストローを使って、会場の皆様と一緒に声筋の老化を防ぐトレーニングを行った際は、会場から笑いの渦が沸き起こるなど参加者は大いに楽しまれたようです。
講演後の質問応答も活発で、次々と質問が出てきました。
講演後も朝倉氏に挨拶する方の長蛇の列ができました。
これまでの大学の先生方の講演会とは違うアプローチ、また参加者も違うグループの方々でした。
色々な視点から、色々な方々にジェロントロジーと接する機会を提供することが、より深い理解に繋がると本研究所は思っております。