青山学院大学ジェロントロジー研究所

10月29日(日)開催 健康よろずカフェのご報告

  健康よろずカフェ
  開催日時:2023年10月29日(日)13時〜16時
  開催場所:神奈川県川崎市 渋谷農園「母屋」

 

 2023年10月29日(日)13:00~16:00  神奈川県川崎市渋谷農園「母屋」において、青山学院大学ジェロントロジー研究所の協力のもと、「健康よろずカフェ」(主催:一般社団法人やまなし空と風-Discovery Of Life、後援:川崎市、川崎市医師会)が開催されました。「健康よろずカフェ」は、一般社団法人やまなし空と風-Discovery Of Life -代表橋本竹史さん(1984年 青学大卒業)が平均寿命と健康寿命の乖離、医療・介護費の増大など、超高齢社会で発生する多様な社会課題と向き合うため、地域の医療介護に携わる人々と市民を繋ぎ、医療と他のアカデミア領域を融合したさまざまなプログラムを企画・運営しています。

 

 「健康よろずカフェ」の目的は以下の5点です。

①医療介護関係者、行政関係者や様々な領域のアカデミアと市⺠が、互いを知り 打ち解けることで、信頼できる関係を構築する

②医療介護関係者、行政関係者や様々な領域のアカデミアと市⺠が、共に互いを思いやるコミュニティを構築する

③病気を正しく理解することで予防意識を醸成し、健康寿命の延伸をはかる

④かかりつけ医を持ち、さらに医療介護関係者、行政に相談できる“賢い”市⺠、“賢い”患者の育成をはかる

⑤医療介護関係者、行政関係者や様々な領域のアカデミアと市⺠が、共に人生観を語り、自己の人生を肯定的に見つめなおし、
 たとえ重い病気や障害をもったとしても、豊かな人生を過ごせるリべラルアーツを醸成する

 

 2023年10月29日(日)の第7回「健康よろずカフェ」は、フレイル予防をテーマに、渋谷農園「母屋」を会場として開催されました。「母屋」は古民家様式の趣ある建物で、内部は広く、30名ちかい方が首都圏各地から集まりました。参加者は中高年から後期高齢者までさまざまなで、みんな初対面ですが、輪になって立って体を動かす「アイスブレイク」からはじまったことで、みんなすぐに打ち解け、なごやかなムードで進みました。多摩ファミリークリニックの大橋博樹院長(川崎市医師会理事、日本プライマリ・ケア連合学会副理事長)、がフレイルという加齢にともなう心身の虚弱について講演され、日々の生活で簡単にできるフレイル予防や歯の健康法について興味深い話をされました。

 

 次に、私(及川)が美容や化粧による心身の健康増進や行動変容という高齢の方に知っていただきたい「美容・化粧療法」を紹介しました。また、自身でできる美容技術であるヘッドマッサージを参加者全員と実践しました。閑静な母屋の空気感も相まって、みんなにリラクゼーションと爽快さを感じてもらえたように思いました。その後は休憩をはさみ、人物撮影カメラマンとして活躍される加藤俊治さんによる、明るく楽しい遺影写真撮影会が行われました。遺影写真を撮影するのは誰もがはじめての経験でしたが、プロの写真家に撮影していただけるのは貴重な機会で、いい写真をいただけました。「健康よろずカフェ」に参加して、超高齢社会を楽しく前向きに過ごす知恵をいただけたとおっしゃっていた参加者がいらして、私もあらためて美齢学やジェロントロジーの大切さを痛感しました。

 

<プログラム>

❶アイスブレイクの様子

 

❷「ちょっと健康よろず塾」
テーマ:40歳からフレイル予防をはじめましょう」
演 者:日本プライマリ・ケア連合学会副会長/川崎市医師会理事/
    多摩ファミリークリニック院長 大橋博樹 先生
内 容:フレイルの解説、運動、栄養、社会参加、
    オーラルに関するフレイル自己チェック法とその予防法の紹介

 

❸「ちょっと健康よろず体験」
テーマ:「いつまでも、美しくカッコよくいられるために!美容療法」
演 者:青山学院大学ジェロントロジー研究所・山野美容芸術短期大学 及川麻衣子
内 容:美容・化粧療法の解説
    美容・化粧療法による印象と行動変容に与える効果、心身に与える影響、
    美容の効果とその可能性
美容実践:ヘッドマッサージ実践

 

 

❹「ちょっと健康よろず体験」
テーマ:明るく楽しい遺影写真撮影会
演 者:カメラマン 加藤俊治氏
内 容:希望者全員の遺影撮影(撮影した画像はデーターとして後日、本人に提供)