青山学院大学ジェロントロジー研究所

連続講演会 第9回
「ロジカルコミュニケーションと認知バイアス」講師 高橋昌一郎先生

連続講演会 第9回「ロジカルコミュニケーションと認知バイアス」
日 時:2024年12月14日(土)13:30-15:00
場 所:青山学院大学総合研究所ビル(14号館)大会議室
    講演者:高橋 昌一郎
    國學院大學文学部教授
    情報文化研究所所長
    Japan Skeptics副会長

第9回講演会は、國學院大學文学部教授であり情報文化研究所所長を務める高橋昌一郎先生をお招きし、「ロジカルコミュニケーションと認知バイアス」をテーマに開催されました。高橋先生は、哲学や論理学を専門とし、多くの著書を通じて人間の理性と知性を啓蒙する活動を続けられています。

今回の講演は本学総合研究所との共催で行われ、青山学院大学青山キャンパスの大会議室にて開催されました。参加者数は現地60名にのぼり、一般の方を含む多くの方々にご参加いただきました。

講演の冒頭では井上副所長より挨拶があり、その後、高橋先生が登壇されました。ペアを組んで会話をする体験からはじまり、目線や距離がいかにコミュニケーションに及ぼす影響があるかを体感することで、会場は一気に講演にひきこまれました。先生は、「ロジカルコミュニケーション」が対話を豊かにすることを力強く解説されました。現代社会に蔓延する「相手を黙らせるコミュニケーション」の問題点を挙げ、具体的に10個の論法を示し,その背景と改善のためのアプローチについてに掘り下げられました。

講演は参加者とインタラクティブに行われ、参加者との質疑応答が行われ、日常生活やビジネスシーンでいかに相手と論理的でありながら気持ちのよい誠実なコミュニケーションをするかについて活発な議論が展開されました。参加者からは「時間があっというまだった」「日常のコミュニケーションで試してみたい」「論理的対話の重要性が理解できた」といった感想が多く寄せられ、好評を博しました。

今回の講演は、ジェロントロジーの視点からコミュニケーションの新たな価値を考える貴重な機会となりました。今後も本研究所では、より豊かな社会を築くための学びを提供してまいります。

高橋昌一郎先生と研究所メンバー,聴講者との集合写真